DS218jにかかる電気料金に関する一考察～DiskStation DS218j

2019年9月10日Synology DiskStation DS218jDSM, NAS, Synology

ところで、省電力設計がウリの一つであるSynology DiskStation DS218jは実際のところどのくらいの電気代がかかっているのでしょうか。

メーカーサイトによると、

多用途な毎日24時間稼働のパーソナルクラウドソリューション Synology DS218j はホームユーザーと個人ユーザーのための初心者向け 2 ベイ NAS です。デュアルコアプロセッサを装備する DS218j は113 MB/s 以上の読み取り速度および112 MB/s 以上の書き込み速度の優れたシーケンシャルスループットをWindows® 環境の RAID1 構成下で提供します1。内蔵のハードウェア暗号化エンジンにより、DS218j は暗号化されたデータスループットを105 MB/s以上の読み取り速度、および58 MB/s 以上の書き込み速度で提供します1。DS218j には前部 LED インジケータが装備されていますが、自動輝度スケジュールコントロールによって、夜間の視覚的干渉を減らすようになっています。DS218j はアクセス時にわずか17.48 ワットしか消費しません。また HDD ハイバネーション中も7.03 ワットしか消費しません。24時間年中無休の個人用ストレージサーバーとして省エネで経済的な稼働をします。

Synology社提供のデータシートより引用

となっていますが、もちろんこれにハードディスクの消費電力が加わります。ちなみにNOMI宅のDS218jで使用しているハードディスクは2本の消費電力を調べてみると、

Seagate Brracuda ST2000DM001

• 標準動作 8W
• アイドル時 5.4W
• スタンバイ 0.75W
• スリープ 0.75W

Western Digital WD20EFRX

• 標準動作 4.1W
• アイドル時 2.7W
• スタンバイ 0.4W
• スリープ 0.4W

となっています。

HDDハイバネーション(一定時間ハードディスクにアクセスが無いときに自動的にハードディスクの動作を休止する機能)を使用していないNOMI宅のDS218jの消費電力を計算してみると、 HDDアクセス時(最大)

• 17.48W(DS218j)+8W(ST2000DM001)+4.1W(WD20EFRX)=約30W

HDDアイドリング時(最小)

• 17.48W(DS218j)+5.4W(ST2000DM001)+2.7W(WD20EFRX)=約26W

となります。「モノを使い倒す」はまだそれほどアクセスが多くないのですが、ACアダプタなどの使用で多少の伝達ロスがあると仮定して消費電力は平均30Wと考えて良いでしょう。 一方、NOMI宅で契約している九州電力の現在の料金プランは「時間帯別電灯」というヤツで、2019年11月より、

• 午後10時～午前8時(10時間) 10.49円/kWh
• 午前8時～午後10時(14時間) 22.92～34.22円/kWh

です(また値上げだよー)。昼間の電気料金は使用量で幅があるのですが、間をとって計算上は28.6円/kWhで良いでしょう。 これらのデータを元に年間の電気料金を概算で計算してみると、

• 30W/1000Wh(10.5円*10時間+28.6円*14時間)*365日=5,534円/年

となります。うーん、結構かかるなぁ。家族4人で大戸屋のランチが食えますね。

HDDハイバネーション中のDS218jの消費電力は7.03Wなので、NOMIが「モノを使い倒す」の更新に飽きてクローズしてしまい、ハードディスクの実稼働時間が半分に減ったとすると、

• (30W+7W)/2/1000Wh(10.5円*10時間+28.6円*14時間)*365日=3,413円/年

となります。大戸屋のランチから吉野家のセットメニューにクラスチェンジとなりましたね。

更に、NOMIはまだ現役の会社員なので、午前8時から午後6時まではDS218jの電源を切っておいても問題ない、ということであれば、

• (30W+7W)/2/1000Wh(10.5円*10時間+28.6円*4時間)*365日=1,481円/年

となります。富士そばでかけそば4人前まで下がりました。

消費電力が小さいと思われているDS218jでも、24時間365日動かしっぱなしだと意外に家計に響く、ということですね。