2018年のNAS事情は不可解?
さて、およそ9年ぶりのNASの買い替えですから、まずは現在のトレンドを知らなくてはなりません。
そこでまずは定石として価格.comのランキングを調べてみました。
HDL2-G2.0を買った頃(2009年)は、アイ・オー・データ機器やバッファローなど日本のメーカーの製品が人気の主流だったのですが、どうやらそうではなくなっている模様。ほぼ海外メーカーと外資系で占められていますね。
色々調べてみると、日本のメーカーのNASは最初からハードディスクがセットされているのが普通で、破損したハードディスクの交換もそのメーカーから買ったもの以外を使うと保証されませんよ、的な感じ。更に「NASとして必要なことならだれでも簡単にできます。でもそれ以上機能は提供いたしません。」というスタンスです。
つまりは自己責任を嫌う日本国民の性向に合わせた「閉鎖仕様」ってわけですね。勝手にいじられて壊されても、メーカーはサポートも責任もとれないから、最初から勝手にいじられないような仕様にしてしまえ、ということ。
一方人気の海外メーカーのNASは、というと、内蔵ハードディスクは別売りで、ユーザーが自分で組み立てる方式が普通のようです。それにNASとして必要な機能が提供されているだけではなく、工夫次第ではWebサーバーにもメールサーバーなどにも利用可能。ただし「自己責任でやってね!」という開放的なコンセプトも共通しています。
これでは「わからんものは他人任せ。製品保証はメーカー任せ。」という標準的な日本人には馴染むべくもないはずなのですが、なぜかNASという製品の分野に限っては日本人向きではない海外メーカーのものが人気があるようです。
なぜこんな不可解な現象が起こっているかというと、
- そもそもNASは自宅にLANが組まれていないと使えない。
- 自宅にLANが組んであるということは、そのユーザーはICTに関してそれなりの知識を持っている。
- それなりのICT知識を持っている人にとって、できることが限られている日本メーカーのNASでは満足できない。
ということではないかと思っています。つまり家庭用にNASを購入しようか、と思うのは、少なくとも「わからんものは他人任せ。製品保証はメーカー任せ。」という標準的な日本人感覚とは縁遠い人々だろうと思うわけですね。
NOMIさんは何にせよ使い倒しが好きなタイプですから、当然のごとく自由で面白そうな海外メーカーのNASに目を付けました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません